’12年の大みそか、恋多き魔性の女といわれた荻野目慶子(48)が、50歳の一般男性と5年の交際を経て結婚した。ここ1〜2年で結婚したアラ50女性といえば、松田聖子(50)、斉藤慶子(51)、熊谷真実(52)、岩崎良美(51)に大島さと子(53)……とそうそうたる名前が並ぶ。
アラ50結婚なんて、芸能人だからこその特殊なケースではないのか?調査を開始したところ、結婚相手紹介サービスの大手ツヴァイでは、この10年で40、50代女性の入会数が急増していた。’11年4月に始まった50歳以上限定「ビギンズパートナー」も好評だという。
「入会者数は前年度に比べて2倍近くに増加。人生経験を重ねたアラ50の皆さんは、生き方や価値観、精神面を重視し、残りの人生で一緒にいて居心地のいい人を求める傾向が強いですね」(ツヴァイ 広報IR部)
またブライダルコーディネーターを務めて30年の小谷由美子さんはこう断言する。
「アラ50婚は深く静かに増えています。これからも増えますよ。40、50代は親の介護、死を目の当たりにする世代です。自分の稼ぎで生活し、おひとり様でもいいと思っている人も、身内の死を経験して、一人でいようと思わなくなる人が多いんです」
昨年、20代のころからの友人でハワイ在住の男性と結婚した大島さと子さんは「50代になり初めて、結婚を意識しました。いろんな意味で、機が熟したんですね」と語る。
「8年前にハワイに移住した夫と久しぶりに再会したんです。私の父が亡くなった時期と重なり、日常の悩みを親身に聞いてくれたことから交際が始まりました。『将来、親も他界したら1人になるよね。どうしようか』と話すうち、自然と結婚という形になっていったんです」
現在も東京とハワイで別々に暮らす。仕事を続けながら東京とハワイの配分を考えていきたいという。
前出・小谷さんによると、アラ50婚には、〈週末婚、別居婚も多い〉〈互いに寄りかかりすぎない〉〈共同財布+自分財布を持つ〉という特徴があるそう。結婚も多様化する中、アラ50婚、今後も増えていきそうだ。