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人生100年時代を迎えるいっぽうで、今さら「2,000万円ないと老後を安心して暮らせない」なんて言われてしまうこのご時世。お金をめぐる“ざんねん”な習慣・考え方は今すぐ改善していきましょう!

 

「家計のやりくりに困って相談にくる方には、共通の行動パターンがあります。ついやりすぎてしまう、周りの情報に振り回されやすい、結果を急ぎがち、この3つに心当たりのある人は要注意です」

 

そう話すのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。これまで1万5,000人以上の家計を見てきた中で、お金が貯まる人、貯まらない人の習慣に一定の傾向があることに気づいたという。

 

「お金が貯まらない人は、やる、やらないの差が極端でバランス感覚がない場合が多いんです。不要な保険を見直すとなったら全部解約してしまったり、知識のないままいきなり新しいものに飛びついたり。仮想通貨はそのいい例で、すぐに儲かりそうだからと、よくわからないままリスクの高い投資に手を出し、結果、損をしてしまいがち」(横山さん・以下同)

 

いっぽう、お金が貯まる人は長期的な目で自分に合う節約、貯蓄法を見極め、臨機応変にお金の使い方を決める。自分の中にブレない軸があるので、周りの情報に惑わされることもない。

 

「自分は違うと思っている人ほど、意外とNGな行動パターンを繰り返しているものです」

 

急な手術や入院費といった大きな出費をカバーしてくれる保険。いざというときの心強い味方であることは間違いないが、横山さんによれば、じつはここにも思わぬ“ざんねん”のもとが……。

 

「不測の事態を心配するあまり保険にお金をかけすぎている人や、契約内容に神経質になりすぎているような人は“ざんねん”な保険貧乏に陥りがちですね。たとえば、無料相談をうたう街中の保険ショップに何度も足を運ぶ人がいます。本人はそのつど、ぴったりの商品を紹介してもらったと思い、満足かもしれませんが、ある女性は、結果的に毎月6万円もの保険料を支払うことになってしまい、家計を大きく圧迫する事態に陥っていました」

 

保険ショップも、儲からなければ商売にならない。無料相談と称して、その会社が売りたい商品を勧めてくるという側面もあるので、安易な乗り換えは注意が必要だ。

 

「途中解約で損失が大きいのは、貯蓄型の保険です。万が一の備えと貯蓄が兼ねられると聞くといいことずくめのように聞こえますが、急に大きな出費が必要になったときが落とし穴。途中解約してしまうと、時期によっては解約返戻金の額が支払った保険料より少なくなってしまうことも」

 

保険と貯蓄は別々にお金を配分したほうが、いざというときの出費にも対応でき安心だ。

 

「毎月1万円を貯蓄型保険の支払いに充てているなら、たとえば4,000円を掛け捨ての保険に見直して、残り6,000円を投資信託などに分けてもいいと思います」

 

また、生命保険は一家の大黒柱の万が一に備えて加入しておきたいが、保険額が大きすぎると、逆に不幸を招くこともある。

 

「これまで3,000万円以上の保険金を受け取った方の家計を30件ほど見ましたが、3分の2の方が保険金を使いすぎていました」

 

突然、大金を手にしたことで、金銭感覚が狂ってしまうのだという。一度膨らんだ家計を元の生活レベルに戻せる人はほんのわずか。保険金の底が見え始めたころに焦っても、「時すでに遅し」である。

 

「生命保険の保障は、必要最低限の金額で問題ありません。配偶者を失ったとき、多額の保険金が入れば安心でしょうが、負の要因にもなりかねないことを覚えておきましょう」

 

そんな保険の“ざんねん”を回避する次の3つの格言を忘れるべからず。

 

【格言1】保険の「無料相談」に踊らされるな
【格言2】保険は保険、貯蓄は貯蓄と割り切るべし
【格言3】生命保険の保障額は最低限に

 

あなたも“ざんねん”な保険にハマっていないかチェックしてみよう!

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