「今年こそ、節約して貯金する!」
新年にそんな目標を立てた人も多いだろう。「三日坊主で断念した」と嘆きも聞こえてきそうだ。
「毎日、節約を続けるのはたいへんです。むしろ、お金のことなど考えずに暮らしたい人が、大多数ではないでしょうか」
そう話すのはファイナンシャル・プランナーの西山美紀さん。とはいえ、私たちにはお金が必要だ。人生100年時代、老後には莫大なお金がかかるらしい。
「老後資金は『夫婦で3,000万円』が目安です。もちろん退職金がたくさん出る方や定年以降も収入の道がある方などは少なくても大丈夫ですが、反対に、賃貸住まいの方や自営業・フリーランスなどでもらえる年金が少ない方は多めに準備したいですね」(西山さん・以下同)
仮に、夫婦で受け取る年金が月22万円で、生活費などすべての支出に月27万円かかるとすると、毎月5万円の赤字だ。その分は貯蓄を取り崩して生活費を補填することになる。
老後を退職後30年間と考えると、5万円×12カ月×30年=1,800万円が必要だ。さらに、ときには旅行に行きたいし、自宅をリフォームするかもしれないといった余裕資金を加えると、確かに3,000万円を確保したいところだ。