■ポイントアップデーは無駄遣いの罠
大切なのは、新たにものを買うのを控えること。そのためには、整理整頓してすでにあるものを、活用できるようにしよう。
「冷蔵庫なら、空きスペースになんでも押し込むのではなく、食材が見やすい置き場を決めましょう。週に1度は買い物をせず食材を使い切る“冷蔵庫リセット”も、食材や家計の管理には有効です。収納スペースに収めるには、ものを減らすしかありません。必要なものの量を決め、それ以外は処分。でも、もったいないでしょう。その気持ちを忘れずに、次からの買い物はくれぐれも慎重に」
さらに、本人は節約のつもりだが、実は逆効果の“無意味な節約”行動をとっていることも貯まらない人の特徴だ。
「まとめ買いしたお酒があるのは、そんな“無意味な節約”のサイン。お酒は安い店でまとめて購入する方が多いですが、それによってすぐ手が届くところにお酒が常備されることになります。安く買っても多く飲めば、その分高くつく。嗜好品は、つどコンビニで購入するなど、消費のハードルを上げるのがおすすめです」
また、レシートやポイントカードでパンパンに膨らんだ“豚財布”も要注意アイテム。
「ポイントカードを大量に持ち歩く人は、ポイントアップデーを見つけると“お得!”と買い物をする。しかし、わずかなポイントがたまるのみで、余計な買い物によりお金は減っています。惑わされず、買い物は必要なものだけに」
無意識のうちに“浪費”につながる行動をとる人も貯まらない。
「チェックのポイントは冷凍庫に保冷剤がたまっているかどうか。大量の保冷剤は、デパ地下スイーツや総菜を頻繁に買っている証しです。本人にとっては“プチ贅沢”でも、積み重なれば大きな出費に。月〇回までとリミットを決めるといいでしょう」