メガバンクの手数料の値上げや、支店の統廃合、ATMの停止が相次いでいる。そこで注目したいのが、商業施設と連携した銀行や、インターネット専業銀行などの“新たな形態の銀行”だという。
「従来どおりに店舗窓口で口座開設したり、郵送による申請や、パソコンやスマホによる操作で口座を開設できる銀行もあります。ネット主体の銀行は、人件費を抑えられることから手数料が安いのが特徴。商業施設と連携している銀行は、買い物するたびにポイントが加算されたりするメリットがあります」
ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんも、次のように語る。そこで氏家さんと、生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんに、それぞれの生活の形態に応じたおすすめの銀行を教えてもらった。自分にぴたっりの銀行をみつけよう!
■都心住まいでコンビニの利用頻度が高い人
→セブン銀行、ローソン銀行
都心部であれば、メガバンク以上に身近なコンビニの代表格。「セブン銀行の場合、セブン-イレブンの店舗だけでなく、イトーヨーカドーや主要駅などにも設置されているから、都心であればどこにでもあります。セブン銀行、ローソン銀行ともに、7時から19時までなら、自行のATMの出金手数料はかかりません(その他の時間は110円)」(柏木さん)
■郊外住まいで、週2回以上スーパーを利用する/対面サービスも欲しい
→イオン銀行
「イオンや提携店にあるATMで、いつでも手数料無料で出金できます。また、全国展開しているイオンモールなどでは、対面式の銀行窓口があるので、安心感があります。『給与受け取り口座にする』『年金受け取り口座にする』など、取引内容により『イオン銀行Myステージ』のランクを上げることで、他行への振込手数料が無料となる回数(月0回から5回)を増やすこともできます。また、キャッシュカードとクレジットカード、電子マネーWAONが一枚になった『イオンカードセレクト』で、200円をオートチャージ+利用するごとに、合計2WAONポイントがもらえるので、イオンユーザーにはお得です」(氏家さん)
■転勤が多い/地方住まいで、都心の子供へ仕送りをしている
→ゆうちょ銀行、イオン銀行
「全国、くまなく窓口があるゆうちょ銀行は転勤があっても安心です。ただ、ATMから他行への振込手数料は5万円以上で440円。同様に地方にも多いイオン銀行は、ATMから他行振り込みでも132円とお得です」(柏木さん)
■ネットショッピングを多用する
→楽天銀行
「楽天市場利用者は、楽天銀行がおすすめ。『ハッピープログラム』にエントリーすると、残高や取引回数に応じたランクが与えられ、楽天ポイント獲得倍率が最大3倍になったり、ATMや振込手数料の無料使用回数が増えます」(柏木さん)