広島県・尾道市役所から送付された配布物が“産前産後の女性を追い詰めている”と、Twitter(現・X)上で物議を醸している問題。
とあるユーザーが投稿したスクリーンショット画像には「100人に行なったアンケート『産前産後のパパの気持ち』」と記されており、ランキング形式で“パパの気持ち”が紹介されていた。
「妻のこういう態度が嫌だった」の項目では、《わけも分からずイライラしている。少しのことでイライラ当たられる》の声が1位にランクイン。2位は《赤ちゃんの世話で忙しく、家事ができていない》、3位は《何もしてくれない 子供の面倒を見てくれない》と、“パパの不満”とも取れる内容だった。
「妻にしてもらいたいこと」の項目で1位にランクインしていたのは、《何をしたらいいのか言葉ではっきり(具体的に)言ってほしい》との声だった。一方で、2位には《今のままでよい 十分やってくれている》との声も。
また、「妻にしてもらってうれしかったこと」の項目では、《家事 毎日お弁当を作ってくれる 産後も変わらずご飯を作ってくれる》との声が1位に。2位は《育児》、3位は《マッサージ》と紹介されていた。
だがこれらの内容は、“産前産後の女性の状態をわかっていない”と怒りの声が続出する事態に。
《赤ちゃんの世話で家事ができていないって何様? お前がやれ!と思ってしまうんだけど! これを市から配るとか信じられない》
《赤ちゃんの世話だけでなく 夫ちゃんの世話までしないといけないんですか 産後ってほんと身体辛くて家事やる体力なんてないのに》
《想像以上に腹立たしくてむしろ通り越して産後のメンタルでこれ読んだら涙止まらなくなって産後鬱加速しそう》
《新米パパへのアドバイスとかの方が良さそう。参考にしたら自分を責めて育児ノイローゼになりそう。産後、毎日お弁当、、、》
騒動を受けて同日、尾道市の平谷祐宏市長(70)はTwitterで謝罪していた。
《このたびは、尾道市の妊婦さん向けの『先輩パパからあなたへ』の手紙につきましては、妊婦さんや産婦さんなど、子育てに関わる方々の心情にそぐわない内容であり、多くの方々を不快な思いにさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。早急に対応します》