■キャベツの代用には“アブラナ科”の野菜を活用して
もはや高級食材となり、気軽に買えなくなってしまったキャベツ。この異常事態を、キャベツ以外の野菜を買って乗り切るのも一案だ。
今年はキャベツ以外の野菜の価格も平年より高騰しているものが多い。今比較的買いやすい価格の野菜は「小松菜」「ほうれん草」といった葉物や、「れんこん」だと秋葉さんは話す。
また、野菜の事情に詳しい野菜ソムリエプロの安部加代子さんは、キャベツの代用になる野菜に関して次のように教えてくれた。
「キャベツに食感や味わいが似た野菜を選んだり、調理方法をひと工夫するとよいでしょう。キャベツと同じアブラナ科の野菜を選ぶと、おいしく代用できますよ」
秋葉さんと安部さんへの取材をもとに、キャベツの代用野菜としておすすめの野菜をまとめた。
調理法別に、おいしく食べる方法やコツも紹介しているので「キャベツが高くてお好み焼きを諦めた」という人も、ぜひチェックしてほしい。
「この表の中でアブラナ科に属するものは『カリフラワー』『白菜』『小松菜』『ブロッコリー』『水菜』『カットキャベツ』『千切りキャベツ』です」(安部さん、以下同)
ほうれん草と豆苗、れんこんはアブラナ科ではないものの、歯ごたえを楽しめる、火が通りやすいなどのメリットがある。また、価格が平年並みの食材も多く、家計に優しい。
「特におすすめなのは『豆苗』です。緑黄色野菜で栄養価がとても高く、さっと加熱しても煮込んでも食感が変わらず楽しめるので、鍋にもってこいの食材。かさ増しができたり、根を水につけておけば繰り返し収穫できる点も優秀です」
とはいえ、この高値が一体いつまで続くのかは気になるところ。
「お正月や連休の外食需要がようやく落ち着くことで、今ほどの高値は終わりを告げると思います」(秋葉さん、以下同)
秋葉さんは、1月末にかけて価格が下がっていくと予測する。
「価格はゆるやかに下降し1玉298円程度までは下がると予想します。しかし、それでも平年の倍の価格。1玉100~150円という平年並みの価格に戻ることはないでしょうね。
また、2月から3月は毎年キャベツの価格が上がる時期。一度下がりかけた価格が、2月になってまた上がり、しばらく“高止まり”となる可能性もあります」
今が高値のピークとされるキャベツだが、残念ながら、気軽に買える価格になるには時間がかかりそうだ。ほかの野菜も活用しながら、家計のピンチを乗り切ろう。
画像ページ >【一覧あり】キャベツ高騰を乗り切る!おいしく代用できる食材リスト(他1枚)

