■免疫力を高める野菜で季節不調も撃退
「なすと大根のマーボー丼は、満腹感もありながら、シャキシャキした歯ごたえがクセになります。お米が減った分、たっぷりのみじん切り大根を入れることで、いつもと違った食感も楽しめます」
安いだけでなく、手間いらずの「ブロッコリー炊き込みピラフ」も試してほしい。
「ブロッコリーとミックスベジタブルには、ビタミンAやEが豊富に含まれています。バターを加えて炊くことでビタミンの吸収率が上がり、免疫力アップや抗酸化作用、粘膜の保護など、季節の変わり目に崩れやすい体調を整えるための栄養素が取れますよ」
そして、最後に紹介するのが、価格が大幅に下がっているレタスを使った「レタスカレーチャーハン」だ。カレーの香りがなんとも食欲をそそる。
「レタスは炒めるとかさが減りますが、値段も安いので、ぜひふんだんに使ってください。かさ増しをした分、レタスに含まれるビタミンCと食物繊維がたっぷり取れ、まさに腸活にぴったりな一品です」
かさましの目的はお米の量を減らすことだが、どのレシピもこの時季に取りたい栄養をおいしく食べられるのがうれしい。
しかし、この野菜の安さは一体いつまで続くのだろうか。
「今週から気温が上がる予報が出ています。葉物野菜は25度を超えると影響を受けやすく、暑さで生育が不安定になったり、出荷時に傷みやすくなるため、この価格がずっと続くと断言はできません」(板清さん、以下同)
価格が下がっている今のうちに、葉物野菜をふんだんに使って節約するのが賢い選択だろう。
「手間をかけたくない日は、葉物野菜をさっと炒めるだけでもおいしい一品ができます。今の時季のほうれん草は肉厚なのでバターソテーがおすすめです。白菜は、この時季に、あえて“鍋”にする方も多いですね。豚と白菜のミルフィーユ鍋やすき焼きもよいです。夜はまだ肌寒い日もあるので、代謝を上げるのにぴったりです」
自律神経が乱れがちな季節、免疫力を高めるに越したことはない。
「レタスやキャベツの価格が安くなったことで、グリーンリーフやベビーリーフも連動して安くなっています。サラダに使える葉物野菜全体の価格が下がっているので、生食も十分に楽しめますよ」
米の価格が上がり野菜の価格が下がったことは、野菜多めの食事に切り替え、より健康になるいいチャンスかもしれない。かさましご飯で旬の野菜をもりもり食べて、家計にも体にも優しい生活を送ろう!
画像ページ >【レシピあり】米高騰の出費をカバーする、野菜でかさましご飯アイデア(他1枚)
