■クロネコメンバーズに登録すればさまざまな割引が
送料が安くなる各社の割引とは、どんなものがあるのだろう。
「割引の名称はそれぞれですが、荷物を集荷ではなく営業所などに自分で持ち込んだ際の持込割引、WEBやアプリで宛先情報を入力するデジタル割・アプリ割などが一般的です」
割引を活用した送料を試算してみた。適用される割引は、佐川急便は「持込割引」の100円のみ、郵便局もアプリで宛先を入力する「アプリ利用割引」の180円だが、ヤマト運輸は12%引きの「にゃんPay割引」をはじめ複数ある。
にゃんPayとはヤマト運輸独自のコード決済で、公式アプリから登録できる。事前にチャージしたにゃんPayで送料を払えば、税抜き価格から12%引きだ。
「まずはヤマト運輸の無料の会員システム『クロネコメンバーズ』に登録しましょう。登録すれば『宅急便が明日届く』といったお知らせが入ったり、受け取り日時を変更できたり、とても便利です。割引サービスも最大限使えます」
クロネコメンバーズはにゃんPay割引に持込割やデジタル割が併用できるから、割引額が大きくなる。今高騰している米を離れて暮らす家族に差し入れするようなとき、送料くらいは最安に抑えたいだろう。にゃんPay割引などをフル活用すれば、一見定価が高いヤマト運輸がもっともお得だと丸山さんはいう。
とはいえ、近所にあるのは郵便局という地域もあるだろう。
「郵便局アプリをぜひ使ってください。送り状が手書きだと、郵便局に持ち込んでも120円引きにしかなりませんが、アプリ利用割引なら180円引きです」
アプリならよく送る住所を登録できるので、2回目以降は入力の手間もない。送料は事前に精算済みだから、郵便局でアプリのQRコードを示せば宛先シールがプリントされ、それを貼って局員に手渡すだけで発送手続きが終わる。「ゆうパックの送料は切手でも払えます。84円や63円の切手が余っている人は送料に使うといいでしょう」
ガソリンや人件費の高騰で、荷物を送る送料も値上がりが続く。安い送料の宅配便を選び、使える割引は使い倒して、愛を込めたプレゼントをお得に送ろう。
