食材の潜在能力を最大限発揮させる「体にいい食べ合わせ」2
健康志向が高まり、栄養バランスを考えながら料理をする人が増えてきた。さらに「食材の相性」を知れば効率アップ!そこで『食べ合わせのYES・NO』(SO-Sブックス刊)を監修した料理研究家の羽賀敦子さんに「食材同士が助けあって、効果が倍増する食べ合わせ」を、効能の種類別に教えてもらった。
●美肌効果
《なす&鶏肉》
なすの紫の色素であるアントシアニンの血液サラサラ効果と、鶏肉の豊富なコラーゲンが同時に働いて、抜群の食べ合わせだ。
《にんじん&牛すじ肉》
紫外線から肌を守るにんじんのβカロチンと、牛すじ肉のコラーゲンがベストマッチ。シチューにして一緒に。
《パイナップル&レバー》
肌の免疫力を高めるレバーのパントテン酸を、パイナップルが持つクエン酸のキレート効果(栄養素を体内に取り込む作用)で逃さず吸収する。
●血糖値を抑える
《ごぼう&こんにゃく》
こんにゃくのグルコマンナンは血糖値を下げる効果があることで有名。ごぼうのイヌリンは腎臓や肝臓の昨日を活性化させ、血糖値の上昇を抑えるダブル効果がある。
●老化を防ぐ
《トマト&イワシ》
老化防止に効くイワシのDHAの酸化を、トマトのリコピンが持つ抗酸化作用が防ぐ。同時に食べることで、イワシの老化防止成分をフルに体内に取り込むことができる。
《ブロッコリー&アボカド》
脳の老化を防ぐアボカドのビタミンEと、組織の衰えを予防するブロッコリーのビタミンCで加齢を遅らせる。
●便秘を防ぐ
《にんじん&じゃがいも》
にんじんのβカロチンと食物繊維が腸の運動を活発化。じゃがいもは食物繊維が多いうえに、乳酸菌のエサになるビタミンCも豊富で腸内環境を整える。
●ぐっすり眠れる(安眠効果)
《かいわれ大根&チーズ》
かいわれのビタミン類がイライラを鎮め、チーズのカルシウムと合体して安眠に導く。
《レタス&玉ねぎ》
レタスに含まれるラクチュコピクリンには鎮静作用と催眠作用がある。玉ねぎの硫化アリルにも精神安定作用があり、相乗効果大だ。
《牛乳&黒砂糖》
鎮静効果のある牛乳のカルシウムの働きを、黒糖のマグネシウムが助け、食べ合わせることで倍以上の効果を発揮する。
●肩こり解消
《タコ+玉ねぎ》
肩こりの原因は筋肉内の血行不良。血液サラサラ効果があるタコのタウリンと玉ねぎの硫化アリルが同時に筋肉のコリをほぐす。