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睡眠時間が短くなると、食欲増進作用のあるホルモンが多くなるという。40〜50代の日本女性の睡眠時間は世界でも短い。きっちり眠ってしっかりやせようーー!

 

「日本人の40〜50代の女性は世界で最も睡眠時間が短く、平均して5〜6時間程度ですが、短い睡眠時間は肥満の要因にもなります。睡眠をコントロールすることが、体重コントロールの鍵でもあるといっても過言ではありません」

 

こう話すのは、睡眠学会認定医で青山・表参道睡眠ストレスクリニック院長の中村真樹先生だ。

 

一般的に理想的な睡眠時間は7〜8時間とされているが、睡眠時間が短くなると、グレリンという食欲増進作用のあるホルモンが多くなり、さらにレプチンという満腹感をもたらすホルモンが減少してしまう。

 

つまり、グレリンとレプチンの二重の作用で、睡眠不足になるほど、多く食べすぎてしまう傾向になるというわけだ。睡眠不足が糖尿病や高血圧を招くというデータもある。

 

太らないため、またやせるためにも、まずは睡眠を見直すことが重要だ。そして、しっかり睡眠時間を取るだけでなく、睡眠の質も確保するように心がけたい。

 

そこで、快眠、睡眠時間確保のためのポイントをクイズ形式で紹介!

 

【Q1】昼食の後、眠くてしかたがないとき、我慢するのは○か×か?

 

「昼食後に眠くなるのは体内時計による生理現象の一種で、睡眠の波があるからです。軽い昼寝をすることで、その後の作業効率が上がりますが、寝すぎると夜の睡眠のリズムが崩れますから、昼寝は20分程度で、15時くらいまでにすませましょう」(中村先生・以下同)→正解×

 

【Q2】効果的な昼寝(パワーナップ)をするため、昼食の後、コーヒーを飲むのは○か×か?

 

「カフェインが効き始めるのは、コーヒーを飲んでからおよそ20〜30分後です。ちょうど、昼食後にパワーナップをすると、寝ている間に体内に吸収されたカフェインの覚醒効果があらわれ、起きやすいのと、昼寝をして脳がスッキリすることの相乗効果で仕事の効率でよくなることが期待できます」→正解○

 

【Q3】夜に筋トレをしてもよいが、軽く汗ばむ程度で、寝る○時間前までにすませておきたい。○に入る数字は?

 

A:5
B:2

 

「軽く汗ばむ程度であれば、夜でも運動はおすすめします。体を動かすことで体の深部が温まりますが、人の体は汗が引くころに副交感神経が優位になって入眠しやすく、熟睡できるようになっています。そう考えると、就寝の2時間くらい前までには運動をすませておきたいですね」→正解B

 

【Q4】ぐっすり眠るための入浴。どちらがベター?

 

A:ぬるめのお湯で30分間半身浴
B:熱いお湯に首までつかって10分

 

「ぬるめのお湯にじっくりつかり、軽く汗をかくくらいで深部体温が上がりますが、体温が下がるときに副交感神経が優位になり、入眠しやすくなります。熱いお湯は心臓や脳の血管に負担がかかりやすいのでおすすめしません。入浴が難しい場合は、足湯でも十分効果が期待できます」→正解A

 

良質な睡眠を取るために、クイズの答えを役立てよう。

 

「女性自身」2021年5月11日・18日合併号 掲載

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