「スマホ一つで好きな場所へ簡単に行くことができる」として都心部を中心に人気のある電動キックボードシェアの「LUUP」。10月16日、運営会社のLuupは新たな社外取締役・監査役を迎えたことを発表した。
10名の取締役・監査役を発表したLuup。元日本航空代表取締役社長の大西賢氏や元マッキンゼーの牧田涼太郎氏らが名を連ねるなか、X上でひと際注目されているのが監査役の樋口建史氏だ。
「Luupの公式サイトによると樋口氏は元警視総監。ミャンマー駐箚特命全権大使を務めたことも。樋口氏は就任にあたり、《警察での35年の経験を活かし、Luupが提供する移動インフラの安全性向上に貢献してまいります》《交通安全に一層注力し、全ての人が安全にLUUPを利用でき、全ての人がLUUPのある街で安心して暮らすことのできる環境づくりに努めてまいります》とコメントしています」(WEBメディア編集者)
全国紙記者は言う。
「23年7月に改正道路交通法が施行され、LUUPなど一定の条件を満たした電動キックボードは運転免許がなくても乗れるようになりました。Luup公式サイトによるとヘルメットの着用も努力義務とされています。しかし、原則として歩道の走行はできず車道を走行することになっています。
LUUPのこうした仕組みは当初から”危険だ“と指摘されていましたが、22年9月にはLUUP利用者の死亡事故が発生。飲酒運転も増加しているといいます」
そんななかで“元警視総監”がLuupの監査役に就任したことは大きな衝撃を与えたようで、X上にはこんな声が。
《元警視総監と元経産省勤務で弁護士の方…Luupの安全改善されるかな?とりあえずヘルメットしようよ、車線守れ、危険運転するな、子供と乗るなとかさ…ひき逃げも調べるの可能なんだからちゃんと対応してほしい。おかしいよ》
《実に判りやすい》
《LUUPに元警視総監wwwww強キャラすぎて誰も文句言えんやつだ》
いっぽうで、元警視総監が監査役に就任したことによってLUUPの危険走行の防止策や取締法がさらに確実なものになるのでは?と期待を寄せる人も。
《元警視総監がおられるのであれば、事故時の迅速な対応も確約されたようなものですよ だから一般人にとっても、Luupユーザーにとっても有益 Luupがまともに事故対応しないとき「なんで元警視総監の樋口建史氏が監査役として入っているのに対応できないんですか?」という質問ができるようになった》
《警視総監を役員にするなら、もっと交通法規守るような仕組みにしてほしいわ》
樋口氏は就任にあたり《交通安全に一層注力し、全ての人が安全にLUUPを利用でき、全ての人がLUUPのある街で安心して暮らすことのできる環境づくりに努めてまいります》ともコメントしている。より安全に利用できる仕組み作りを進めてほしい。