「カカオ豆の焙煎から手がける自家製チョコレートは、いまのチョコレートと一線を画します!」と語るのは、ショコラティエの八木克尚さん。今年1月、横浜・みなとみらいにオープンした「バニラビーンズ」のオーナーシェフだ。

 

フランスや日本で修行した八木さんが、自宅の庭のプレハブでチョコレート作りを始めたのは十数年前。長らくネットショップのみだったが、フェアトレードのチョコレートを原料にしたスイーツは評判に!そして、’10年からは豆の直接輸入も開始し、豆から板チョコレートを手作りするようにもなった。

 

「カカオ豆を直接仕入れて板チョコレートを手作りすることを『ビーン・トゥ・バー』というのですが、すでにニューヨークやサンフランシスコではブームになっています。カカオ豆もコーヒーと同じように、産地や焙煎によって味が大きく変わります。これは豆の個性を引き出せるうえに、砂糖、スパイスの配合などの自由度も上がる。ショコラティエの腕の見せどころです」(八木さん)

 

現在取り扱っているのはコロンビア産とベトナム産の豆。生産に手間がかかるため、板チョコレート(カカオ70%配合の場合)1枚630円と決して安価ではないが、そのぶん味わいもいちだんと深い。コロンビア産の豆で作ったチョコレートはコーヒーと同じく酸味が強く、豆の個性が際立っている。

 

八木さんは、チョコレートそのものに興味を持ってもらいたいと、店内にガラス張りの工房を設置。さらに今後、カカオ豆やスパイス、砂糖の配合を自分好みにオーダーできる「カスタムメード」や、チョコレート作りを体験できるワークショップも手がける予定だ。

 

今年は、「豆から作るチョコレート」がブームになる!?

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