■体を温めながら不要な水分を排出する働きが
また、紅茶に含まれるテアフラビンの抗ウイルス作用にも注目だ。
「テアフラビンは、インフルエンザウイルスなど、ウイルスの持つスパイク(角状の突起)を無効化させることがわかっています。インフルエンザも新型コロナウイルスもウイルスのスパイク部分が体内に入りこむことで感染します。毎日紅茶を飲む人とほとんど飲まない人とでは、インフルエンザの発症率に10%近い差が出るという調査結果もあります。アズキ紅茶は、感染症予防としても飲んでいただけます」
アズキ紅茶は、乾燥豆からゆでて作るのが通常の方法なのだが、作るのが面倒だという人のために、今回、缶詰のゆでアズキなどと、耐熱水筒を使って、簡単にアズキ紅茶を作る方法を紹介しよう。
缶などのゆでアズキ、加工アズキには甘味がついているものが多いが、糖分をとりたくない人はパックの蒸しアズキなどを使ってもいい。
作り方はいたってシンプル。持ち運びのできる耐熱水筒にアズキを投入し、500ミリリットルのお湯にティーバッグを入れてひと晩置くだけ。
【アズキ紅茶の作り方】
〈材料〉
ゆでアズキ…大さじ5(約100g)
紅茶のティーバッグ…2袋
熱湯…600ml
耐熱水筒…500ml以上のもの
(1)耐熱水筒にゆでアズキを入れる。
(2)熱湯をそそいで、ティーバッグを入れ、2〜3分置いて取り出す。ひと晩置く。
水筒は持ち運びできるので、いつでもどこでも手軽に飲める。仕上がったアズキ紅茶の味は甘さ控えめの“和風紅茶”といったところか。
味に変化を出したいなら、シナモンやカルダモンなどのスパイスや、豆乳を加えてみよう。
飲み切った後の残ったアズキには、多くの栄養分が含まれているので、底に残った豆まで食べきってほしい。1日500ミリリットル程度のアズキ紅茶を、できるだけ毎日飲むことをオススメしたい。
「実際、私やクリニックのスタッフもアズキ紅茶を飲んで、むくみ解消をはじめとするさまざまな体調の変化を実感しています」
これからの季節にピッタリな手軽にできる飲み物で、健康と若々しさを維持しよう!