■あずきは自律神経を整える働きも
また、便秘に悩まされがちな人は体内に老廃物がたまりやすく、体がむくんでしまう傾向が。食物繊維の多い根菜類やきのこ類をしっかりと食べて腸内環境の改善に努めよう。
食物繊維には水溶性と不溶性のものがあるが、特に不溶性のものを多く含む根菜類が便秘には効果的だ。緑茶のカフェインやあずきに含まれるサポニンには利尿作用があり、体に不要な水分の排出につながる。
「あずきはカリウムも豊富で、昔からの民間療法には、あずきを煮出した汁を飲むという健康法があるほどです」
そして、スプラウト類には、スルフォラファンというフィトケミカルが豊富に含まれており、抗酸化作用や解毒作用が強く、発汗作用やデトックス効果がある。
これらの食材を積極的に取ることでむくみの改善が期待できるが、加えて体を温める習慣も大切だと石原先生は話す。ホットドリンクや入浴で体を温める、適度な運動で体を動かす、腹巻きなどをして冷えを防ぐなどを心がけたい。
「夏場は外と室内の温度差が大きく、体に負担がかかりやすい季節です。内臓が冷えたままだとむくみからくる冷えにより、免疫力が低下して、健康を害しかねません。夏だからこそ“温活”を心がけることがとても大切です」
むくみ改善食材をフル活用し、体も心もスッキリとした状態で夏本番を過ごそう。