■かみ合わせを調整、肩こり、首こりなども改善される
「めん棒を使う、この『奥歯めん棒』は、食事の際に使っていない側(かんでいない側)の固まったあごを調整することで、顎関節のズレを矯正、かみ合わせを調整する方法です。
口の開きづらさやかみ合わせがよくなると、頭痛や肩こり、首こりなども改善します。
口や口腔内の動きは脳に直結していますから、頭痛にも効果的です。口の開きづらさを解消すれば、体の機能を調節する自律神経が整い、痛みを緩和すると考えられるのです」
花谷さんによれば、指導した患者さんが、この奥歯めん棒を実践して1回ですぐに効果があった、という例も少なくないという。
「『奥歯めん棒』は1日に何回やってもよいのですが、基本のストレッチを就寝前にあおむけのままで行うと、寝つきもよくなります」
めん棒は棒部分が硬めのほうが使いやすい。素材は紙、木、プラスチックなどどれでも可。ただ、硬すぎると歯を痛める危険があるので注意したほうがよいそう。
顎関節症の症状が出ていなくても、頭痛、肩こり、首こりや口の開きが気になるときは、一度試してみてほしい。