画像を見る

「女性の場合は40歳をめどに副交感神経の働きがガクンと下がり始め、それ以降10年ごとに15%ずつ低下します。若いころは徹夜や不摂生をしてもすぐに回復していたのが、年を重ねると簡単にリカバーできなくなるのは、副交感神経の働きが悪くなるからです」

 

こう話すのは、自律神経研究の第一人者である、順天堂大学医学部・小林弘幸教授。

 

日中のストレスから解放されたい夜になっても交感神経が優位な状態が続くと、不眠や慢性疲労、免疫低下などを招く。

 

「車でいうとブレーキがうまく利いていない状態。血管は交感神経が優位だと収縮し、副交感神経が優位になると拡張します。これを繰り返すことでも全身に血液は送られるので、副交感神経の働きが低下すると、血流が悪化してしまうのです。

 

また、それまでストレスとは感じなかったことが、大きな負担になり、心身にダメージを与えることにもなります」

 

年齢とともに働きが低下する副交感神経だが、衰えるスピードを遅くすることができるそう。

 

「ストレスを受けると副交感神経の働きは低下します。でも、生きていくうえでストレスのない暮らしは難しい。それよりストレスを蓄積したり、増大させたりしない『リセット習慣』を身につけることで、副交感神経の衰えはゆるやかになるのです」

 

「日々のストレスをリセット」するために始めたい、小林先生おすすめの生活習慣が以下の8つだ。

 

次ページ >【1】過去の自分と比較するのをやめる

【関連画像】

関連カテゴリー: