豆電球をつけて寝る人が知らない残酷な真実…明るい寝室が“病”を招くーー
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■寝る前は間接照明で過ごす

 

テレビをつけたまま寝落ちしたり、なんとなくの習慣で豆電球をつけたまま寝たりなど、寝室の明るさがそれほど重大だと考えたことがない人が多いのでは。

 

そこで中山先生に、正しい真っ暗寝室の作り方をうかがった(図参照)。

 

【図解】正しい暗闇寝室の作り方

 

 

「まず、夜間でも街灯や周りの住宅など外からの光が入ってしまう場合、遮光カーテンをつけるとよいでしょう」(中山先生・以下同)

 

安価で買える遮光裏地の利用でもよい。カーテンフックに掛けるだけなので、取り付けも簡単だ。また、左右のカーテンの間に隙間を作らないよう、マグネット式のカーテンクリップなどを利用するのも効果的。

 

豆電球も消したほうがよいとのことだが、暗闇が怖い人はどうすればいい?

 

「恐怖心は眠りを妨げます。怖くて寝れなくては本末転倒。真っ暗にこだわらず、足元など、自分の体より低い位置に小さな明かりを置くと、明かりが直接目に入らないのでおすすめです」

 

天井照明の豆電球は、小さな明かりとはいえ直接目に入る位置がよくない。明かりは置く高さや場所、光の方向に注意を払おう。

 

また、真っ暗寝室を作るうえで注意したいのが夜間のトイレ対策。

 

「中高年になると、夜中のトイレも増えるでしょう。真っ暗だと転倒の危険もあるので、フットライトを利用してはいかがでしょう」

 

人感センサー内蔵のフットライトは、2~3000円程度で購入できる。必要なときだけ照明がつくため、真っ暗寝室にはピッタリだ。

 

「入眠前は、照明を電球色のような暖色系の明かりに変えましょう。天井照明を消し、暖色系の間接照明に切り替えるのも手。ブルーライトには覚醒作用があるので、就寝2~3時間前からスマホを避けるのも大切です」

 

熟睡に効果的な夜の真っ暗寝室。しかし、スッキリした目覚めのためには朝日を浴びることも重要だと中山先生は強調する。

 

「カーテンの隙間は四方をがっちり閉じるのではなく、朝日が差し込む程度にするのがベターです」

 

しっかり眠ることとスッキリ目覚めること。そのためには夜の暗さと朝の明るさ、両方のバランスが大切なのだという。スマホと連動させタイマーをセットすれば、毎朝同時刻に自動でカーテンが開く、カーテンの自動開閉機を取り入れるのもよいだろう。1万円前後で購入可能だ。

 

「昨今、睡眠障害を訴える人がとても増えています。夜の明かりなど眠る環境に気を使うことで改善する人も多いでしょう」

 

健康な毎日を支える快適な睡眠環境をつくるため、寝室の明かりを見直してみよう。

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