■このエクササイズで、歩けなかった100歳の人がジャンプできるように
その内容はイラストを参考にしてほしい。
「1の親指を下に向けるエクササイズは、足の指が地面に接していない状態である“浮き指”を改善するもの。ハンマートゥ(足の人さし指や中指、薬指などの関節がZ字形に変形する)やマレットトゥ(つま先にいちばん近い第1関節が屈曲して伸びない)など足の指の変形は、浮き指が原因のことが多いですが、これをするだけで解消できます」
そして第2段階が2の親指を上に向ける(反らす)エクササイズ。
「指の関節はまず下(内側)に曲がるように機能しますが、同時に上(外側)に向ける働きもあるので、これをスムーズに行うことが重要になります。
1のエクササイズで親指の先がしっかり下に向いたか、親指の骨(2つの骨と関節)の強度がかかとの上げ下げをしっかり支えているかを確認する。次に2で、親指がしっかり上に向くか、親指を上げたあと床につけてかかとを上げたときに、2つの親指の骨との関節が床にぴったりとついて足の重さを支えられるかをチェックしよう。
この2つのエクササイズを毎日5分程度やってみてほしい。
ちなみに、デイサービスを利用する歩けなかった高齢者たちが2つのエクササイズの(1)〜(5)を座ったままでおこなうことで、歩けるようになったということが実際にあった。
「100歳近い高齢者もいましたが、奇跡ともいえますね」
外反母趾で、手術しか手はないと言われた50代の女性が、すっかり治ったという事例もあるという。
しっかり歩き、転倒を防ぐためにも、このエクササイズを試してみてはいかがだろうか。