■寒暖差による自律神経の過度な負担が原因となって
こうした症状が引き起こされるのは、寒暖差によって自律神経が乱れてしまうためだという。
「人間の体は体温調節するため、暑いときは熱中症を防ぐために血流を増加させ熱放散を促したり、発汗して体温を下げようとします。逆に寒いときは、血管を収縮させて熱放散を抑制したりします。こうした体温調節は、自律神経の切り替えによって行われます」
自律神経には、血圧や脈拍を上げたり発汗を促す交感神経と、その逆の作用をする副交感神経があるという。
「交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキというイメージ。気温が一定であれば、交感神経と副交感神経が切り替わる回数が少ないのですが、寒暖差があって体温調節が必要になると、切り替えが頻繁にならざるをえません。
アクセルとブレーキを繰り返すと車の燃費が悪くなるように、自律神経に過度な負担がかかって、不調の原因となるのです」
いったいどんな人がリスクが高いのだろうか。
「周りの人は暑がっているのに、自分だけ寒くて長袖が常に手放せない人、代謝が悪い、体がむくみやすい人などです。不調かもと感じる人は、チェックシートを目安にしてみてください」