■基本の首押しは「指組み」&「三指圧」。1日3分するだけ!
【1】首押しの準備に「合谷押し」
人差し指と親指の付け根のへこみのツボ「合谷」を、親指と人差し指ではさんで30秒ほど押して圧を加え続ける。
「はじめに『手もみ』をして、手を温めることが大切。寒い冬、冷たい手でいきなり首に触れてしまうと、自律神経の交感神経が優位に働いてしまいます。腕や手も疲れます。また、手の甲の指の骨のすきまは疲れがたまりやすいです。手の代表的なツボの合谷を押して手を温めると、首に触れたとき温かさを感じられるし、ここをさすってほぐすと血流がよくなり手足の冷えが改善します」
【2】基本の指組み「くるみ割り押し」
1. 両手の親指以外の4指を軽めに組んで後頭部にのせ、下を向いた親指を首の両側につける。
2. そのまま顔は下げずに、くるみ割りのイメージで脇を締めつつ両ひじ先を顔の前、斜め下に寄せていく。
3.1、2、3、4と息を吐きながら両ひじを寄せていき、4でひじをもっとも近づけ、首を強く押して息を吐きだす。そして次の1,2,3で両ひじを開く。自然と親指で頚椎に圧をかけられる。
4.最初は後頭部の付け根を押す。組み手を下にずらしていき、首の真ん中あたりを。最後に、首が肩に広がるあたりを押す。1回7秒ほど。
「首や肩こり、頭痛にはこの押し方が効果的です。」
【3】腰痛に聞く三指圧の「窓全開押し」
1. 人差し指、中指、薬指の三指を使い、反対側の首の斜め後ろに指をひっかけ、窓を開けるようにスライドさせて圧をかける。
2. 息を吐きながら三指を横に引っ張る。このとき、頭を指側に倒して。(首の右側を押すなら、左の三指を右にひっかけ、頭は右側へ傾ける)。首の後ろは動脈がないので強く長く押しても大丈夫。
腰痛の人は、首の横ズレが強いという。そこで、ドアをスライドさせるような首押しを。
「腰痛の痛みが右か左か。頸椎のズレと反対側に腰の痛みが出ます。片方の肩が下がり、バッグをかけられない人は、必ず腰痛があるはず。ただし、右肩が下がっていて同じ右側の腰が痛い人は、腰痛ではなく、坐骨神経痛かもしれません」
体の地味な痛みは、冬になって体が冷えるとよりつらさが増す。1日3分の「首押しプログラム」で、頭痛も腰痛も撃退しよう!