【1】消臭素材の靴下やストッキングを履く
肌着を速乾性に替えるだけでも汗のニオイを抑えられる。特に消臭素材のタイプがおすすめという。
「消臭素材のストッキングや靴下などは、ニオイの原因菌を抑える特殊な素材を使っているので、汗をかいてもニオイを軽減することができます」
寒暖差が激しい時季は、寒いと思って冬用のインナーを着てしまい、大汗をかいたという話も聞く。天気予報をチェックして、毎日の服装に気をつけよう。
【2】足専用の消臭クリームを足指の間、足の裏に塗る
朝、着替えるときに、足の裏や足指の間に足専用の消臭クリームを塗ると、夜まで持つ。
「脇用のものだけでなく、制汗スプレー、制汗クリームは足専用のものも売られています。一度塗ると塗り直しをしなくても夜まで持ちます。ストッキングを履いたときは、スプレータイプなどと使い分けてもいいでしょう」
【3】靴にインソールを敷き、汗が靴につかないようにする
靴に消臭効果の高いインソールを敷き、汗が靴につかないようにすることも大切だという。
「靴の中が高温多湿でむれると、菌が繁殖しやすい環境になります。菌が繁殖してしまうと、ニオイがついてしまいます。インソールを敷いて汗を吸収させるようにしたほうがいいでしょう」
インソールも敷きっぱなしではなく、こまめに取り替えよう。
【4】靴をしまうときは「重曹を入れた靴下」を中に
靴を下足入れにしまうときは、そのまま靴を入れると汗のニオイが充満してしまう。そんなとき、重曹を入れた古い靴下を靴の中に入れると、汗臭さが取れる。靴の手入れはこまめに行い、パンプスなどの革靴を履いた後は、1~2日程度休ませるようにすると長持ちする。
【5】有酸素運動やぬるめの湯船につかり、汗腺を鍛える
汗腺機能が低下した状態で汗をかくと、ベタベタした汗になる。サラサラの汗をかくためには、汗腺を鍛えること。
「汗腺を鍛えると、ミネラルが再吸収されて汗と一緒に出てこなくなるので、サラサラとした汗をかくようになります。お風呂に入るときは湯船で、ぬるめのお湯にじっくりつかりましょう。また、少し息が上がる程度のウオーキングもおすすめです。1日15分程度からでも十分で、少しずつ強度を上げていくと継続できます。汗をかく習慣がつくと、ベタベタではなくサラサラした汗をかけるようになります」
【6】ストレスを感じたら深呼吸をして副交感神経を優位に
極度に緊張したり興奮したときにかく「緊張性発汗」は硫黄化合物を含むため強烈なニオイを放つ。少しでもストレスを感じたら深呼吸をしてリラックスを心がけよう。
「呼吸は無意識のうちに行っていますが、緊張や不安などを感じると浅く、速くなります。浅い呼吸は自律神経の乱れなどを招き、緊張性発汗にもつながります。『冷や汗をかく』と言うように、緊張した状態でかく汗も、強いニオイを放ちます。ストレスを感じたらゆっくり息を吸い、ゆっくり吐くと、副交感神経が優位になり心が落ち着き、発汗が抑えられます」
ホットフラッシュの症状が強く出る人は、ホルモンバランスが乱れている証拠なので、我慢しないで婦人科を受診するべし。
臭い汗をかかないよう対策して、体調をキープしよう。