うどん好きが糖尿病になりやすいって本当?

いまや現代病といわれる糖尿病で、香川県が初めて受療率ワースト1になってしまった。香川県といえば讃岐うどん。糖尿病は食生活が大きく関係しているというのだから、うどん好きには、その影響が気になるところだ。

「うどんそのものに罪はありません」と語るのは、日本糖尿病協会理事もつとめる『菅原医院』の菅原正弘院長。菅原先生に、うどんと糖尿病の関係について解説してもらった。

そもそも糖尿病の発症のメカニズムとは?「血糖値を抑えるインスリンの働きが悪くなることによって起こる病気です。ほとんどは生活習慣が原因。香川県も同様でしょう」

国民健康栄養調査によると、香川県は1日あたりの野菜摂取量が全国で最も少ない。野菜を食べず、車移動の多い地方で運動不足、そこに具なしぶっかけうどん……これがよくないのか?「食後の血糖値が高すぎると、膵臓に負担をかけ、インスリンを作る細胞が減ってしまう。うどんは過血糖を引き起こしやすい栄養素が多く含まれています」

とはいえ、糖質は人間に必要だ。逆にこれを抜いておかずだけの食事にすると、今度は脂質過多になり、中性脂肪や内臓脂肪を増やす原因になるという。つまり、バランスが大切だということ。では、うどんの正しい食べ方とは?

【炭水化物の重ね食いはNG】
「うどんに稲荷ずしや、ラーメンライス、パスタにパンなど炭水化物の重ね食いはご法度。カレー粉も小麦なので、具材が十分にはいっていないカレーにも気をつけましょう」

【繊維質で血糖値を制御】
「うどんと一緒に野菜、海藻、きのこをたっぷり食べれば、血糖値の上昇は抑えられます」とのこと。かけうどんより、山菜うどんやわかめうどんなどがおすすめだ。ただし野菜ジュースだと、繊維質はあまり摂取できないのでご注意を。

【酒の後、深夜のうどんは厳禁】
お酒自体にも糖質が高いものが多く、その食欲増進効果にも気をつけたい。「人間の体は夜になると栄養を消費するよりため込むように働くので、夜22時以降、または寝る3時間前は何も食べないように」

菅原先生のアドバイスを参考に、うどんのように太く長~く人生を楽しみましょう!

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