「うちの子の担当の先生は、子供たちの実力に合わせて、その子専用のドリルを作ってくれるんです。それを、親がマルを付けて、先生に渡します」
こう言うのは、小学校5年生になる娘を持つ、女優の西村知美。夏休みの宿題を親子で取り組んでいる知美ママに、子どもが自分から宿題に取り組むようになるコツを聞いた。
「まず先輩のママ友から教えてもらったのは『プラスの条件を付けて宿題をさせるのはNG』というものでした」
「宿題を終えたら、◯◯を買ってあげる」というように、“ニンジン”を与えていると、条件を付けなければ何もしなくなってしまうからだそう。
「宿題は、自発的にやるのが当たり前。なので私の家では、『宿題が終わるまで、おやつはあげないわよ』のように、宿題に“引き算の条件”を付けることにしました」
ただし、マイナスの条件ばかり付けてしまうのもよくない。ちょっとだけ、プラスの要素を入れるのも大切だ。
「『ディズニーランドに連れていって』と言われて、『全教科で満点を取れたら連れていってあげる』と返しました。娘も、さすがにそれは無理かと思うのですが、頑張るための目標にはなるんです。そして、たとえば2科目で満点を取れたら、近場の遊園地に連れていってあげます」
たくさんの資格を持っていることで知られる彼女だが、そこで得た知識も、宿題対策の役に立っている。
「子供って、機械をいじるのが好きなんですよ。そこでキッチンタイマーを使って、『この問題を10分でやりましょう』とゲーム性を持たせるんです。10分でできるようになったら、タイムを縮めていきます。これは以前『おもちゃコンサルタント』という資格を取ったときに聞いた、『お片付けをひとつのゲームにする』という話がヒントになっています。いやな宿題が、タイマーひとつで遊びになるって、すてきじゃないですか?」
ちなみに西村家は、パパとママが科目別に娘の勉強を見ている。
「算数は主人の担当。自分の教え方と違うと、ちょっとイライラするんですが(笑)、黙っています。相手のやり方は尊重する、これが、わが家の家族分担方法です」