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「みなさんそれぞれのスタイルを確立しているのですが、基本的な価値観はズレていないためか、遊んでいても楽しく、お金の話をしていても信頼できるのだと思います」

 

そう話すのは、社会に出たころの貯金はゼロながら、いまや約5億円の資産を有する“億女”の熊谷和海さん(48)。不動産投資とコンサルタント業のほかに、現在、彼女が主宰するサロンや講演を行うセミナーも大人気。

 

熊谷さんは、ともに学び、遊び、情報を共有し合う、いわば「億女コミュニティ」の絆を持っているという。集まるのは、会社員から専門職、起業家などそれぞれの本業を持ちながら、投資によって資産を増やしている女性たちだという。

 

彼女たちに共通する“億女のルール”を、熊谷さんの話から探っていこう。

 

【1】成金主義ではなく、自分のイメージを一貫する

 

「女性起業家のYさんは、同じスーツを3着所有しています。一定のイメージをキープすることで、自分を多くの人に覚えてもらいやすくしているそうです。貴金属も、見るからに高そうな貴金属は身につけないけれど、自分に合った本物は身につける。ほかのみなさんも、身なりを整えることには非常にこだわっています。Tシャツ主義の方などカジュアルな人もいるのですが『自分にとってのベストなスタイル』をそれぞれ持っているようです」(熊谷さん・以下同)

 

【2】堅実な“かなえたい夢”をプランニングしている

 

「コンサルタントのAさんは、オーストラリアの舞踏会にデビュー。1万~3万円で参加したそうで、それほどお金がかかっていないとのことでした。イメージは派手だけど、手ごろな支出で楽しめることを実践されています。ほかにも『予算約30万円で世界一周』と決めている方も。その方はもっともマイルの貯まるカードを日常的に使うことで、効率よくマイルを貯めています。彼女は定期的に勉強会を開いて、私たちにもワザを伝授してくれます。先日招かれた船上パーティでは、自分の高級外車やタクシーではなく、バスや電車でいらっしゃる方がいて印象的でした」

 

お金があるからといって、使わなくてよい出費はせずに楽しむ人たちのようだ。

 

【3】“人的資産”を大事にする

 

「あらゆるジャンルで、有用性の高い情報はシェアしています。おいしいお店から、金利ローンといった最新のマネー情報までオープンにします。怪しい投資話の勧誘などもみんなで情報を共有することで、だまされないようにしています」

 

同時に、価値観がまったく合わない人、信用できない人とはキッパリ距離を置くように心がけているという。

 

【4】私は運がいい! という環境を意識的につくっておく

 

「投資は勝負の世界でもあるので、不安を打ち消すためにゲンを担いだり、吉方位にこだわる人も多いですね。先日みんなで台湾旅行へ出かけたときも、それぞれ気持ちの上がる場所を探していたり」

 

自分なりのゲン担ぎは、仕事にも生かしているそう。

 

【5】楽しくおいしくヘルシー志向

 

「食事面では、質のよい食事を心がけている方が多い印象です。健康志向もあってか、老若男女問わず自分の体の管理やコンディションを整えるために腹筋を日課にしていたり、肌のケアを丁寧にしている話をよく聞きます。基本的に、体や心が喜ぶことを実践するよう心がけている人が多いですね」

 

イキイキと過ごせるのは健全な体があってこそなのだ。

 

【6】社会貢献のためにお金を使う

 

「人のため、社会のために積極的にお金を使うのは、おそらくすべての方の共通認識です。社会貢献への意識が強い人が多く、経営者のMさんはフェイスブックで呼びかけて使っていないパソコンを集め、途上国に送ったりしています」

 

“億女”の女性たちが自分に課しているルール。これらに倣って、自分の日常を見直して、できるところから改善していくメリットはありそうだ――。

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