今年最大の値上げ月となった10月。原材料の高騰などにより6500品目を超える食品が値上げされた。最も多いのが冷凍食品やレトルトなどの加工品で、食用油やたれなどの調味料や飲料が続く。
「どんどん頼ってほしいのが、スーパーのオリジナルであるプライベートブランド(以下、PB)。各社力を入れているので、この物価高でもお買い得品が多いんです」
そう教えてくれるのは、食文化研究家でスーパーマーケット専門家のスギアカツキさん。
「流通コストがかからないPBは、ナショナルブランド(NB)より安いのが魅力。販売データや消費者アンケートをもとに商品開発されているため、下ごしらえ済みの冷凍野菜や健康志向食品など、消費者のニーズに合わせた商品が充実しています。柔軟性があり、NB商品にはないような珍しい商品も豊富。ある大型店舗では分析カメラを導入し、消費者行動にもとづき、品ぞろえを充実させています」(スギさん・以下同)
食品のなかには、“おいしすぎる”と話題になるほどの商品も。
「名店とのコラボ商品は、驚くほどクオリティが高い。大手メーカーとの共同開発も信頼があります」
アレルギー対応や糖質カットのPB食品も、大ヒットしている。
「『ライフ』では、専門店の半額程度で購入できる、ヴィーガンスプレッドがすごく売れています。全粒粉のパンやうどん、そうめん、雑穀入りレトルトご飯も人気です」