1994年9月、永明と蓉浜が来園(写真:アドベンチャーワールド) 画像を見る

1994年9月、永明と蓉浜が来園し世界初のジャイアントパンダ日中共同繁殖研究をスタートさせたアドベンチャーワールド。今年で30年、誕生したパンダはなんと17頭、国際繁殖研究を行う施設のなかで最多の繁殖実績を誇っている。

 

蓉浜は残念ながら1997年に亡くなってしまうが、2000年に梅梅が来園してから、奇跡の“大家族ヒストリー”が始まった。繊細で大人しいオスの永明と勝気なメスの梅梅。初めは相性が心配されたが、ジェントルマンな永明が梅梅に優しく接し、次々にかわいい赤ちゃんが誕生した。

 

母性が強く子育てがうまい優秀な母パンダだった梅梅は2008年に亡くなってしまうが、その血を受け継いだ良浜も愛情深い母となり、永明との間に10頭を出産し育て上げた。梅梅は世界初の冬出産(雄浜)や、双子を2頭同時に授乳して育てるという偉業を成し遂げ、永明は28歳のとき、世界最高齢での自然交配で繁殖という記録を更新、数々の功績を残している。それは和歌山の穏やかな気候とスタッフたちの手厚い飼育のたまものである。

 

昨年2月、永明と桜浜、桃浜が中国へと旅立ったが、9月6日の良浜のバースデーイベントを皮切りに半年間、30周年記念企画を開催するアドベンチャーワールド。良浜、結浜、彩浜、楓浜4頭の愛らしい姿を見に和歌山へGO!

 

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