■食事でしっかり栄養補給し、運動も大事に
ウチカラクリニック院長で『怖いけど面白い予防医学』(世界文化社)の著者、森勇磨先生も「老化予防にはタンパク質の摂取が大切だ」と言う。
「老化予防を意識して、できるだけ筋肉量を維持することが、介護や寝たきりのリスクを遠ざけます」(森先生)
筋肉量は20代をピークに、毎年1%ずつ減少するといわれる。それを抑えるためには、体重1キログラムあたり1グラムのタンパク質、たとえば体重50キログラムの人なら毎日50グラムのタンパク質を取るとよいそう。
「夕食は豪華にタンパク質が多めでも、朝食はパンとコーヒーだけでは、よい取り方とはいえません。タンパク質は、できるだけ三食均等に取ってください」
となると、調理に手間のかからないものがよいが……。
「手軽なタンパク源の代表は卵だと思いますが、カニカマなど魚肉の練り物もおすすめです。カニカマ1本(約15グラム)にはタンパク質が約1.8グラム含まれ、低カロリーで低脂質。使い勝手もよく、値段も安価で安定しています」
コレステロールとタンパク質豊富な卵と、これまた、タンパク源となるカニカマで作る「カニたま」は、絶好の老化予防フードでは?
「注意してほしいのは塩分の取りすぎです。減塩の練り物を選んだり、味付けに工夫してください」(森先生)
そこで管理栄養士の中村りえさんに、減塩でもおいしい「カニカマで作るカニたま」のレシピを考案してもらった。
「酸味のある甘酢あんにすることで、塩分を控えても味にメリハリがつきます。お好みでたけのこやしいたけを加えてもおいしいですよ」(中村さん)