旅行のときに便利な新幹線。’64年に東京―新大阪間が開業し、北陸や九州、北海道など路線が続々と開業。さらに今年3月16日には北陸新幹線の金沢―敦賀駅間が延伸開業し、大きな話題を呼んでいる。
そんな新幹線だが、その座席上部にある“灰色の丸い突起物”がSNSで注目されることに。あるXユーザーが4月上旬、この突起物について、「立ち上がるときに握ると座席のひとが揺れるのでは。とはいえ、荷物を掛けるために使うのも違う気がする」と用途を疑問視したのだ。
すると、このポストは1300万件以上のインプレッションを記録。また「移動中に揺れたときに掴んでいる」「立ち上がるときに掴んでいる」という声が上がり、「立ち乗りで乗ったひと用の手すりでは」「椅子を回転させるときの取っ手では」と推測する声も。なかには「東京裁判のときの東条英機の後頭部に似ている」と表現する人たちもあらわれた。
そこで本誌はJR東海の広報部に、この突起物について話を聞いた。まずこの突起物は、JR東海では東海道新幹線についているものだという。そして、JR東海での使用法についてこう明かした。
「この突起物は車内移動時など、立ち姿勢のお客様の身体を支えるための“手すり”です。利便性や意匠性を考慮し、丸い突起物となりました」
カバンや服をかけるのに使用するなど、手すり以外の用途で使用する際には「他のお客様のご迷惑になるような行為はご遠慮いただき、快適な車内環境にご協力お願いいたします」との回答だった。次回の乗車の際、改めて注目してみては?