■得意メニューは“男殺しのネギ鳥”
友和の実姉で、山梨県でペンションを営む篠塚弘子さんは、百恵さんの料理の腕前について、次のように話してくれた。
「ちゃんと作っていますよね。彼女の料理はおいしいですよ。昔から、健康面も気を使ってやっているんだろうとは思います」
百恵さんが、食にこだわるのは、今に始まったことではないようだ。
「彼女が料理を始めたのは、21歳で芸能界を引退し結婚してから。最初は何もできなかったけれど、レシピ本や知人から学んだそう。友和さんの好きな料理を、おしゅうとめさんに聞いたりもしていたようです」(三浦家の知人)
前出の義姉・篠塚さんは、30年前に料理本を出版した際、百恵さんから教えてもらったレシピも掲載している。その一つが「男殺しのネギ鳥」というメニュー。
インパクトのある料理名は「百恵さんが考えたわけじゃなかったと思います」(篠塚さん)というが、蒸した鶏に白髪ねぎとたれをかけた逸品で、酒のつまみにピッタリ。
「お酒が好きな友和さんのために作っていたメニューなのでしょう」(当時を知る芸能ライター)
百恵さんは、早い時期から食材にもこだわり、当時はあまり数が多くなかった自然食品の店にも通っていた。東京・国立の自然食品店「あひるの家」の店主が、その当時の様子を教えてくれた。
「まだお子さんが小さかったころ、週に1回ずつのペースで食材の配達と買い物をしていましたね。店に来るときはTシャツにジーパンみたいな感じだったから、最初はわからなかったです(笑)。
たとえば、お彼岸にはおはぎを作るとか、季節の行事食もきちんとしている様子でしたね。主婦の友達も多くて、一緒に来てくれたりもしました。友達に『これでうちはお団子を作っているのよ』とか、商品を説明しているんです。そういう家庭生活をしっかりやっている方でした」
年齢を重ねて食生活を見直すタイミングもあったようだ。
「もともとは夫婦そろって肉好き。育ち盛りの息子さん2人もいましたからね。けれど、友和さんが40代に差し掛かるころに食生活を一新。魚や野菜を中心にしたメニューに変えたそうです。息子さんたちと友和さんとで、メニューを分けたりもしたというからマメです」(前出・三浦家の知人)
最近では長男・三浦祐太朗(38)の妻である牧野由依(36)と情報共有をしているようだ。
「2人はLINEでやりとりしているのですが、牧野さんは健康によいと話題になったコーン茶にハマっていて、百恵さんに勧めたら、飲んだ感想が届いたそうです。料理のレシピを教え合ったりもしていると聞きました」(音楽関係者)
夫婦生活42年。健康や食へのアンテナを常に張ってきた百恵さん。
「長年、百恵さんが食事を通して健康管理をしてきてくれたことに、友和さんはとても感謝しているそうです。たとえば俳優の仕事は朝4時集合なんてこともありますが、どんなに早くても百恵さんがきちんと朝食を作って送り出してくれるといいます。すごいことですよね」(前出・芸能関係者)
友和は仕事人生の夢について、
《尊敬する高倉健さんや菅原文太さん、宇津井健さんは80代まで活躍しておられました。僕も年齢に応じて必要とされる俳優であり続けたいと思っています》(『週刊現代』’17年1月14日号)
と話している。“生涯俳優”を貫く夫を、百恵さんは今後も多様な工夫で支え続けることだろう。家族の変遷とともにレシピを変える百恵さんは三浦家の夢を叶える“最強のシェフ”でもあった!