年末年始は感染対策が完全に手薄に…「インフルエンザ2度め感染」の危険性
画像を見る A型にもうかかったからと甘く見ずに、早めのワクチン接種を(写真:PIXTA)

 

■予防でタミフルやイナビル服用でウイルスを増やさない

 

「インフルエンザに感染した場合は、早めに医療機関を受診すること。タミフルやイナビルという薬がありますが、基本的にはウイルスを撃退するのではなく、ウイルスの数を増やさない効果があるもの。つまり、ウイルスが増殖する前に治療することが肝心です。

 

しかし、インフルエンザの検査は発症後8時間くらいたたないと陽性反応は出ません。心配な場合は、予防として服用するのも選択肢。ただし、予防の場合は自由診療(10割負担)なので、7千〜1万円と高額になってしまいます」

 

もちろん、コロナ禍と同様、手洗いやマスクなど、日々の感染対策も忘れてはならない。

 

家族に感染者がいれば、床などにウイルスが付着した飛沫が飛んでしまう場合もある。

 

「床に直接座る生活スタイルの人もいるかと思いますので、定期的に床掃除をすることも、感染対策につながるはずです」

 

とくに今冬は、全国的に咳止め薬や痰切りの薬が不足している。

 

「処方箋を書いても薬局から『在庫がありません』と連絡がきます。複数回感染となれば、長期間つらい症状をがまんすることに」

 

新型コロナの時ほどの感染対策を取っていない今、忘年会や帰省など、感染リスクが高まる年末年始に向けて、2度、3度と繰り返し感染し重症化する前に、できる対策を。

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